ジョブズが「大衆の期待を直感的に読みとった」だって?そんなこたぁない.


Steve Jobsが亡くなって,彼についていろいろな論説がなされている。誰が何を言っても構わないが,よく考えもせずに底の浅い話を作り上げるのは願い下げだ。10月10日の朝日新聞に「ジョブズが残したもの」という評論(?)が掲載された。東京芸大の准教授の藤崎圭一郎という人が書いたものだ。この著者は「デザイン論」というのが専門らしいが,どんな学者か私は知らない。ともかく,その記事は私に言わせればひどい内容のものだ。

まずタイトルに偽りありで,ジョブズが何を残したかを明示していない。これが最初の突っ込みどころ。しかし,全体を通してありきたりの事実と通説と根拠の無い独断に終始している。したがってまるで説得力がない。私がもっとも気に入らないのは,

大衆の期待を直感的に読みとって、それを即座に表現できるのがスターであるとすれば、ジョブズはスターである。

という文章である。この「スター」の定義もおかしなものだが,それは別にしてもジョブズが「大衆の期待を直感的に読みとって」とは浅薄な断定だ。iPhoneは革命的なデバイスで世界を変えたが,それは大衆が期待していたデバイスをジョブズが感じて作ったものだったのか?全く違う。Macintoshは大衆が期待してたものだったのか?違う。両者ともジョブズ=アップルが創造して,新しい道を切り開いたものだ。この人はジョブズのイノベーションということを全然分かっていないと断定しよう。

なぜこの人がこのような記事を依頼されたのか分からない。自分がよく分からないことを適当に書くしかないのであれば,断る勇気も必要だろう。

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