ずっと日本のMusicが盛り上がらないことについての覚え書き


これは先日書いたAKB関連についてのことの続きである.

最近TVで音楽番組が減っている.正確に言えば,特に民放で最近のヒットソングを中心に組み立てる番組がめっきり減っている.CDにしても,カバーアルバムやいわゆるベストアルバムというものが幅を利かせている.そして,これはもう最近の話ではなく,ずーっとそうなのだが,幅広い年代層で支持されるヒット曲というものがほとんど見られなくなっている(皆無とは言わないが).しかし,一方でごく最近の由紀さおりのように,古い昭和の歌によって広範な支持を得て脚光を浴びることもある.これらの現象は厳然たる事実である.では,どうしてこうなってしまったのか?

原因を一言でいえば

新たにやることが見つからない

ということであると思う.

楽曲のみについて言えば,それが人々を引きつけるのは曲想・パッション・表現の発想が主なものだ.しかし,これらについて新しいものが創造出来ていないのだと考える.つまりマンネリなのだ.例えば,ほとんどの歌はラブソングである.しかし,その切り口に斬新なものはない.ほとんどの発想・切り口はもうすでにどこかでなされたものに思える.歌詞自体もプロが作ったと納得させるほどの洗練されたものは少ないし,かといって荒削りだが強いメッセージを感じるものもない.だから新曲と言っても新しさや”衝撃”は感じられない.無論,若い人にとってはなんであれ,最初に耳にするのだから新鮮さはあるだろう.しかし,それ以外の人々には「新しい」歌にそのような感動はないのだ.また,曲自体にしてもかつてのロックンロール,ボサノヴァなどのような目新しいリズムや曲想を持ったものが生まれてきていない.結局,「新しい」歌といっても,一部の人々以外には,どこかで聞いた同じような歌,もしくは聞いてもあまり共感出来ない薄っぺらい歌,ということになってしまう.

これが現在音楽に携わっている人の才能不足・志の低さによるものか,あるいは流行歌というものの底の浅さによる限界のためなのかは分からない.しかし,いずれにせよこういった理由で,幅広い年代から支持を得る曲が生まれず,人気が出るのは歌以外を売り物にしているAKBなんちゃらみたいなチアリーディングまがいの団体ということになっているのだと私は思う.

一方で,これはそう悲観することでもないのかもしれない.薄っぺらな「歌」に人気が集まるようなことよりもよっぽどましだからだ.古い歌だからといって古い歌手が歌わなければならないというものでもない.若い人たちが,新しい感性・新しい解釈で名曲を歌えばそれはそれで面白いものが出来上がるかもしれない.

 

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